トップページ > スカラシップレポート > 石田秀 - 2020年 9月

2020.09
石田秀

学術部門 - 第47回生
オックスフォード大学

直近の活動報告

91日にカレッジの寮から出て、カレッジ所有の戸建てに引っ越し、ドイツ文学専攻のフラットメイト一人とシェアすることになりました。きれいでリビングやキッチンなどの共有スペースもそこそこ広く、ロックダウン以降半年間、寮の部屋以外に行き場がなかった身としては、とても良い生活環境の変化となりそうです。まだしばらくの間はリモートワークが続くので、フラットメイトと一緒にリビングをオフィス代わりに使うことにした結果、ピアプレッシャーのおかげもあり、集中力と作業効率が上がりました。また、長時間座っている姿勢が腰に負担をかけていたのでスタンディングデスクを注文し、到着までは高さのちょうどよい衣装ダンスをスタンディングデスク代わりに使っています。

数日前に二つ目のローテーションプロジェクトを報告書にまとめて提出しました。動的物体の位置・領域推定という問題は、ロボティクスにおいて長年研究されてきたSLAMというシステムにも深く関わりがあるため、関連する論文が多く、文献調査に時間を要しましたが、その分分野の成長と発展の過程を改めて俯瞰することができ、とても良い経験となりました。また、スーパヴァイザーが丁寧にガイダンスとフィードバックをくださったおかげで、報告書の質も上がり、今後の論文執筆にも役立ちそうです。

博士課程のテーマも無事決まりました。『深層学習を用いた空間推論および行動計画』というテーマで、一つ目のプロジェクトのスーパヴァイザーだったジョアオ先生の下、VGGという由緒あるコンピュータヴィジョン研究室の配属になりました。VGGの先輩や同期数名にも今月幾度か会う機会がありました。

今月聴いたポッドキャストの中で気に入ったのは、Startup TherapyThe PitchHow I built this by Guy Razで、どれも30エピソードほど聴きました。Startup Therapyは、スタートアップの成長と挫折の様々な過程で起業家が直面する困難や課題、シナリオについて、起業家二人が対談するポッドキャストです。スタートアップの栄光に注目が集まりがちな一方で、起業家の本音や舞台裏を明らかにするこのポッドキャストはとても学びになりました。The Pitchは名前の通り、様々なスタートアップが投資家にピッチするポッドキャストです。そしてHow I built thisAirBnbLyftInstagramVirginDysonKhan Academyといった名だたる企業やスタートアップの創業者に、その成り立ちをインタビューしたポッドキャストです。恵まれない生い立ちや家庭内の困難な事情や若くして親を亡くすなど辛い体験を乗り越えてきた創業者も少なからずおり、自分の持っていた富豪起業家のイメージに反し、とても人間味のあり謙虚な体験談を聴くことができました。

今後の予定

10月よりジョアオ先生の指導の下、VGGVisual Geometry Group)で研究を始めます。博士課程のテーマは『深層学習を用いた空間推論および行動計画』で、その最初の一歩として、今年3月から6月にかけての研究プロジェクトの追加実験を行い、論文にまとめる予定です。