ライフル射撃 東京2020オリンピック第1次選考会

島田 敦さんが2位で最終選考会へ進出
清水 彰人さんは悔しい8位

2019年11月22日~24日、ナショナルトレーニングセンターで行われた選考会は、2020年3月に実施される2020東京オリンピック最終選考会へ繋がる重要大会。3日間の合計得点で上位3位までに入らなければ、最終選考会に参加できないという非常にシビアな大会だ。

清水彰人さん(現奨学生)と島田さん(46回生)はエアライフル10m60発競技(AR60)第一次選考会に臨む15名に選出され、初日は清水さんが10位、島田さんが3位の結果。2日目となる23日に、応援のためナショナルトレーニングセンターに向かった。

エアライフル60発競技は、10m先の0.5mmの10点圏を狙って、制限時間75分内に60発合計の得点で競う。1発ごとの最高得点は10.9点。
(試射中の清水さん)

時間が告げられて、2日目の試合がスタート。会場には普段の大会のようにポップな音楽が流れているが一般の観客もなく、緊張した空気が漂っている。それでも、ワールドカップを転戦するトップ選手たちにはいつもの緊張なのかもしれない。
前日10位だった清水さんも、リラックスして射座に立つように見えた。小さな小さな的に向かって弾を打ち込むために、心臓の動きさえコントロールしようとする60発。ときおりスコープから眼を離しての休憩では、固まった筋肉をほぐすためか指先でリズムをとっている。
規則正しい動作を繰り返し、中盤になると連続した高得点が出るようになり首位に迫る実力を発揮した。最後は「狙って撃ちすぎた」と乱れたが、前日より順位を上げて5位となった。

翌日の最終日に清水さんは調子を維持できず9位、残念ながら合計得点は7位となり東京オリンピック最終選考会には進めない結果となった。しかし、清水さんはアメリカの射撃強豪大学に留学を果たし「1年生ですでにレギュラーとして信頼されている。日本トップ選手で初めてのケースで、頼もしく成長している」と協会の方に教えていただいた。清水さん、これからのチャレンジも応援しています!

清水 彰人さん。リオオリンピックメダリストも輩出したウエストバージニア大学で研鑽を積んでいる

島田さんは初日3位。2日目の試合スタートがコールされてからも自分のタイミングをゆっくり図って深い呼吸を繰り返していた。他の選手が2、3弾撃ち終わったころ、やっと1発目。その後も弾をこめる動作から狙いを定め引き金を引くまで、無駄な動きを一切封じて丁寧に確実に的を狙って行く。終盤まで安定した高得点を撃ち、1発ごとに入れ替わる順位のトップを維持し続けていた。
40発目を超えたあたりで10点に届かないミスもあったが、表情は変わらないまま継続して的に対峙する清水さん。すぐに調子を取り戻すことができた。最終弾を撃ち終わってからはしまった、と表情を曇らせてライフルを肩から外した。「今日はトップだし良かったのでは?」とお話を聞くと「イマイチでした、悪い点を出してしまって」と苦笑しつつも、長い75分を終えてホッとした表情を見せてくれた。

翌3日目の成績は点数を落とし5位の成績となってしまったが、清水さんは合計得点で2位となり、最終選考会への出場権を獲得することができた。
オリンピックへ大きな前進、おめでとうございます!

島田 敦 さん。試合後の片付けで忙しい時に「こんな格好でいいですか?」と笑顔で応じていただいた。日本大学在学中

<結果>
上位3名が3月の最終選考会に臨む。最終選考会での成績で、オリンピック内定1名が選出される