トップページ > 奨学生TOPICS > 12/19スカラシップコンサート出演者から皆様へ、メッセージが届きました!

12/19スカラシップコンサート出演者から皆様へ、メッセージが届きました!

12月19日(土)開催「第26回リクルートスカラシップコンサート」に出演する財団奨学生が、コンサートに向けた意気込み、そしてお客様へのメッセージを寄せてくれました!

日本が誇る若き音楽家たちが一堂に会する素晴らしいコンサート、今年は初のオンライン配信も実施します!オンライン配信では特別コンテンツもございますので是非、ご自宅から彼らの素晴らしい演奏をご鑑賞いただければと思います。

▶▶オンライン視聴チケット購入はコチラ

 フォーレ ピアノ五重奏曲第2番ハ短調 作品115 

◆戸澤采紀(第一ヴァイオリン)
「私はまだ奨学生になって2年目ですが、時々皆さんとお会いして話すと毎回、みんな知識と個性の塊だなぁと思います。それぞれにそれぞれの音楽があって初めて、室内楽の醍醐味が感じられると思うので、どんな演奏会になるのか、今から本当に楽しみです。

私が演奏するフォーレは、聴けば聴くほど味わい深い、(言うなれば、噛めば噛むほど旨みを感じるスルメイカのような)そんな曲です。その魅力をたった一度の舞台で聴き手の皆様にどれだけ伝えられるか、かなり高難度な挑戦ですが、精一杯頑張ります!」

吉田南(第二ヴァイオリン)
「今年もスカラシップコンサートに出演させていただき、素晴らしい若き演奏家の皆様とご一緒できて大変光栄です。様々な困難があった年でしたが、無事にアメリカでの勉強を続けることが出来たことへの感謝の気持ちを込め、お客様に幸せをお届けできるようなステージにしたいと思います。」

小林海都(ピアノ)
「フォーレのピアノ五重奏曲を演奏させていただきます。フォーレの作品は個人的に初めて取り組むので、どういう作曲家なのか興味深く勉強しています。彼の初期の作品に見られる聴き馴染みやすいロマン派の流れからはかなり逸脱し、フォーレ独自の作曲技法が駆使されているように思います。理論上では起こり得ない和声進行には驚きの連続とも言えますが、実際に音にしてみると不思議と自然に感じられ、その和声とともに行き着く方向がコロコロと変わりながら長いフレーズを形成していく様がフォーレ特有の浮遊感を醸し出しているということがわかってきました。一方でフレーズの積み重ね方は古典的な一面もあったりとまだまだ研究中です。

会場で聴いていただける方はもちろんのこと、今回はストリーミングもあるので、沢山の方に素晴らしい作品を素晴らしい共演者とお届けできることをとても楽しみにしております。」

 

 メンデルスゾーン ピアノ三重奏曲第1番ニ短調 作品49 

辻彩奈(ヴァイオリン)
「今こうして大変な状況の中で、お客様に聴いていただくコンサートに出演できることとても嬉しく思っています。同世代の仲間たちと集まって、毎回違うメンバーといろんな編成の室内楽ができるこのコンサート、私自身毎年楽しみにしています。

久しぶりの室内楽のコンサートなので、リハーサルでたくさんのアイディアを交換しながら作品を作り上げていくのをとても楽しみにしています!

今年は配信もあり、よりたくさんの方に聴いていただけることを願っています!

上野通明(チェロ)
「今年はコロナによって皆様に生で音楽を聴いて頂ける有難みを改めて強く感じた1年となりました。このスカラシップコンサートは同じ奨学金を頂いている素晴らしい演奏家仲間と共演できる貴重な機会であり毎年たくさんの刺激を頂いているのでとても楽しみにしているコンサートです。

多くのコンサートがキャンセルや延期となりコンサートの機会が例年よりずっと少なかったこの一年の締めくくりに、こうして一緒に自分たちの熱い思いをお届けできるのは何よりの喜びです。皆でコミュニケーションをとり、共に音楽を創れる喜びをかみしめながら演奏させていただきますので、どうかお楽しみください!」

桑原志織(ピアノ)
「メンデルスゾーンのピアノトリオ1番は言わずと知れたドイツ・ロマン派の名曲です。昨年ベルリンから足を延ばして、ライプツィヒにあるメンデルスゾーンハウスを訪れました。裕福で多才だった彼の作曲部屋は、意外にもモダンでコンパクト! 様々な遺品や自作の水彩画からは美しく愛情豊かな人柄が窺われ、ぬくもりのあるティールームや瀟洒なコンサートサロン等、興味深く見学しました。

メンデルスゾーンの慈愛と品格に満ちた魂を今一度思い起こし、心を込めて表現したいと思っております。」

 

 ラヴェル ヴァイオリン・ ソナタト長調 

周防亮介(ヴァイオリン)
「今年は世界中で大変な一年となりました。まだ厳しい状況ではありますが、今年もお世話になっている江副記念財団のスカラシップコンサートが開催されることを嬉しく思っています。

私はピアノの阪田知樹 さんとラヴェルのソナタ2番を演奏いたします。短いソナタですが、それぞれの楽章がどれも個性的でとても面白い作品です。阪田知樹 さんとの共演は初めてですので、私自身本当に楽しみにしています!

今年はオンラインで配信もされますので、このような時だからこそ音楽の持つエネルギー会場にいらっしゃるお客様、そして動画をご覧になってくださるたくさんの方々にお届けできるよう頑張ります。」

阪田知樹(ピアノ)
「財団コンサートが室内楽の形態に変わってから、他楽器とのデュオを演奏させて頂くのは今回が初めて。また周防 さんとの共演も今回が初めて。以前財団コンサートにて周防さんが演奏されていたメンデルスゾーン:ピアノトリオ2番が印象に残っています。

リハーサル、そして、コンサート当日にラヴェルでどのような音楽の対話が待っているのかが、今から楽しみ。」

 

 ブラームス ピアノ三重奏曲第1番ロ長調 作品8 

外村理紗(ヴァイオリン)
「スカラシップコンサートで弾くブラームスのトリオは私にとっての憧れであり初挑戦の曲なので、しっかり研究し準備して本番に臨みたいと思います。」

水野優也(チェロ)
「家に引きこもり、孤独な時間が増えて、以前のように当たり前のようにしていたアンサンブルもできなくなりました。この状況下でも、演奏ができる機会に改めて感謝して、精一杯演奏したいと思います。」

反田恭平(ピアノ)
「器楽生として奨学金を頂き、それから後に個人助成事業者として支援をして頂きました。

本当にありがとうございました。そして大変お世話になりました。来年度の応募はしませんでしたので、多分これが最後のコンサートになるのではないでしょうか。
年に1回、同窓会に行くかの様に楽屋へ向かうメンバーの顔は明るさに満ちていて、開演前、そして終演後のホールから家に着くまでの道中まで、ずっと笑顔にいられた数少ないコンサートの一つだとも思っていました。

そんな素敵なコンサート、聴いてみたくありませんか??」

 

 シューマン ピアノ五重奏曲変ホ長調 作品44 

北川千紗(第一ヴァイオリン)
「12月19日はいよいよリクルートコンサートです。

今年は会場でのお客様は例年の半分ではありますが、代わりに配信されます。本来は生演奏を楽しんでいただきたいところですが、オンラインという形で全国各地に私達の思いが集結した演奏をお届けできることは本当に嬉しいことです。日頃より応援してくださり音楽を愛してくださる方々に感謝しながら演奏したいと思います。

皆様に良い新年が訪れますように!」

前田妃奈(第二ヴァイオリン)
「もう12月です。待ちに待ったスカラシップコンサートがあります。

ピアノクインテットは私が1番好きな編成で、オーケストラのようなダイナミックな表現も、ソロやデュオ、トリオ、カルテットのような繊細な表現もできる、1番自由自在な編成だと、私は思っています。共演させていただくメンバーが本当に素晴らしい方々で、2ndヴァイオリンが私で大丈夫なのかという不安もありますが、それよりも素晴らしいアーティストの方々から私は何を吸収できるだろう、というところが楽しみでもあります。スカラシップコンサートには昨年から出演させていただいていますが、群を抜いて勉強できることが多いコンサートだと思うので、目と耳と心を色々なところに向けて吸収できればと思います。

みなさまがくれぐれも元気で12/19に会えますように!」

小林愛実(ピアノ)
「私たちのグループは、シューマンのピアノクインテットを演奏致しますが、みんな賑やかで仲良しなので、活気溢れる瑞々しいシューマンをお届けできるのではないかなと思います。来週から始まるリハーサル、しっかり全力で努めて参ります。」