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HIMARIさん
(ヴァイオリン)

すみだクラシックへの扉

2023.11.11(土) 14:00
すみだトリフォニーホール 大ホール

◆プログラム
ロッシーニ:歌劇「アルジェのイタリア女」序曲
ヴェルディ:歌劇「運命の力」序曲
ヴィエニャフスキ:ヴァイオリン協奏曲第1番 嬰ヘ短調 Op.14
  ソリスト:HIMARI
ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」より「前奏曲と愛の死」
ビゼー:「カルメン組曲」第1番、第2番より

指揮:ジャン=クリストフ・スピノジ
新日本フィルハーモニー交響楽団
ソリスト:HIMARI

今年度から財団奨学生にお迎えしたHIMARIさんは、現在アメリカのカーティス音楽院に留学中。まだ12歳で、校内でも最年少。日本人も一人だそうです。そういった環境で留学を思いっきり楽しんでいる驚きのHIMARIさんにヴァイオリンのこと、学校のこと、いろいろと聞いてみました。とても素直でかわいらしい回答が返ってきました。是非ご一読ください。

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Q1. ヴィエニャフスキのヴァイオリン協奏曲第1番はかなり難曲だと思いますが、演奏する前はどんな演奏をしたいと思っていましたか?また、演奏が終わって、どんなことを感じましたか。

リハーサルとゲネプロでタイミングが合わなかったところをオーケストラの皆さんと気持ちが合うように演奏したいと思っていました。

終わってすぐは、楽しかった〜という感じです!

Q2. HIMARIさんが好きな作曲家は誰ですか?大好きな曲は何ですか?

Bachです。

好きな曲は、シベリウスの交響曲2番やマーラーの交響曲1番、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲など、他にもたくさんあります。

Q3. カーティス音楽院も2年目に入りましたね。カーティス音楽院では最年少で日本人も一人とのことですが、学校は楽しいですか?どんなところが好きですか?

Curtisは2年目に入ってさらに楽しくなりました。友達もたくさんいるし、先生も大好きです。

Q4. カーティス音楽院では、今どんな授業を取っているのですか?どんな授業が好きですか?

オーケストラの授業がめちゃくちゃ楽しいです。この間もヤニック指揮でオールシュトラウスプログラムのコンサートで演奏しました。

他には、室内楽の授業、セオリーや楽典、ピアノの授業、レッスンは週2回あり、Ida先生のクラスも毎週あります。

大好きな Ida Kavafian 先生と


Q5. 10月にはニューメキシコ州のサンタフェでアメリカデビューをされましたね。アメリカのお客様は日本のお客様と違ったところはありましたか?

アメリカは演奏後すぐにスタンディングオベーションになります。笑
ヒューヒューやブラボーもたくさん聞こえるので、舞台でものすごく気持ちがいいです!

公演後も皆さんがどんどん話しかけてくださることも違うと思います。

アメリカデビューを果たしたサンタフェで

Q6. HIMARIさんは今12歳ですが、30歳になった時、どんなヴァイオリニストになっていたいと思いますか?

ん〜わからないです。いま弾いてみたい曲、次のコンサートで演奏する曲、練習している曲のことでいっぱいです。
色々な国で、多くの音楽家の皆さんと共演したいです!

Q7. HIMARIさんは、ヴァイオリンを弾く他に何をしている時が楽しいですか?

卓球にはまっています、笑
学校の寮にあって、休みの時間に友達と卓球をしていることが多いです。

後ろに卓球台が見えます


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1,800席の大ホールを埋めた聴衆の前で演奏した後、「楽しかった~!」と言えるHIMARIさん。カーティス音楽院の先生や年上の友達と一緒の時もいつも笑顔。その順応力は想像を超えています。

30歳になった時どんなヴァイオリニストになっていたいかという質問に「ん〜わからないです」と答えるHIMARIさん。その素直さとかわいい笑顔で回りの人をすぐにファンにしてしまいます。見るもの聞くものすべてをスポンジのように吸収して身に付けてしまう、伸びしろしかないHIMARIさんが、この後どこまで大きくなっていくのか、追いかけるのが楽しみです。