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池田健星 小泉維吹  鈴木義弘さん
(セーリング競技)

セーリングワールドカップシリーズ 江ノ島2019

2019.8.27(火)〜 2019.8.30(金) 
江ノ島

右から
池田健星さん(RS:X) 小泉維吹さん(49er) 鈴木義弘さん(レーザー)

セーリングワールドカップシリーズが2020年東京オリンピックと同じ江ノ島で開催された。例年以上に世界のトップセーラーが集まったこの大会に、財団スカラシップ生の3名ともが出場。特に池田さん(明治大学3年生)が乗るRS:X級にとっては、オリンピック代表選考 3レースのうちの2戦目という重要な大会だった。

池田健星さん (RS:X) は21位(日本人2位)/31艇
若手ナンバー1として挑戦は続く

RS:Xは、35歳ベテランの富澤選手が北京オリンピックから日本トップを維持している種目。代表選考初戦だった4月のヨーロッパ選手権でも、富澤選手が日本人1位で池田さんが2位だった。このワールドカップでは肉薄する結果を残したいところ。
大会初日は穏やかな天気で風がなく、レース開始を2時間ほど待つことになった。「朝は緊張していたけど、延期になって気持ちがほどけました」と池田さん。それもあってかその日は富澤選手に先んじ、トップ10に入るレースもして実力を発揮した。しかし翌日から江ノ島は大荒れに。そうなると経験で上回る富澤選手との差が開いていき、総合結果では日本人2位にとどまった。東京オリンピックの日本代表は各種目ただひとり。若手ナンバー1の実力者池田さんは、9月の選考最終戦/イタリア世界選手権に諦めず全力で挑む。応援しています!

大荒れの海上での池田さん。驚くべき筋力とバランス力。 セーリングはさらに、風と波を読んでライバルを出し抜く豊富な経験が必要とのこと
写真:Hempel World Cup Series Enoshima Round 2019 © JUNICHI HIRAI / BULKHEAD magazine JAPAN

小泉維吹さん(49er) は28位(日本人1位)/37艇
鈴木義弘さん(レーザー)は39位(日本人2位)/59艇

小泉さん(早稲田大学eスクール5年生)と鈴木さん(早稲田大学1年生)にとって、今大会は選考対象外だが、トップセーラーとオリンピック会場で競うレースは貴重。小泉さんはなんと、3日目に高波強風で船が壊れて棄権する経験をした。まさかの部位の故障に、大切な大会での事前チェックの必要性を学んだとのこと。
この江ノ島大会で得た課題を修正して、小泉さんは11月のオークランド戦、鈴木さんは2020年2月のメルボルン世界選手権で、代表内定を獲得へチャレンジしていく。応援しています!

小泉さんの種目49erはふたり乗り。ペアの高橋選手とニュージーランドで研鑽を積んでいる
鈴木さんは小泉さんと同じ山口出身。小学生からの知り合いなのだそう 写真:Hempel World Cup Series Enoshima Round 2019 © JUNICHI HIRAI / BULKHEAD magazine JAPAN

結果