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宮本昌典さん
(ウエイトリフティング)

2019日中韓国際友好ウエイトリフティング競技大会

2019.7.6(土) 
東京国際フォーラム

◆プログラム
73kg級(81kg級と同時開催)

日中韓 国際友好ウエイトリフティング競技大会が、2020年東京オリンピックテストイベントとして開催された。会場はオリンピック本番と同じ東京国際フォーラム。この大会はオリンピック出場に向けたポイント獲得対象でもあり、73kg級で日本記録を持つ宮本さんにとっても重要な大会だ。

2階客席から。今回は一般向けの公開はなく、関係者限定での入場。床が重量に耐えられるか、などのテストも行ったそう

5月に続いて日本記録を更新。
国際大会でも実力を発揮した!

73kg級のエントリーは5名。ウエイトリフティング競技はスナッチ種目(一気に頭上に持ち上げる)と、クリーン&ジャーク種目(まず肩まで持ち上げて、そのあと反動を使って頭上に)の2種目があり、まず1種目目のスナッチ競技からスタートする。
申請重量の低い選手から試技が始まり、6番目に宮本さんがステージに登場してきた。丁寧に動作を確認しながら、1回目145kgを成功させた。そして宮本さんがチャレンジした2回目は151kg、自らの日本記録150kgを上回る重さだ。呼吸を整えたあと柔らかく身体を沈めて、頭上にバーを挙げきった。バーを手から放したあとは小さくガッツポーズ。
最後の3回目155kgは失敗となったが、まずスナッチ種目で新記録更新だ。

スナッチは一気に頭上に持ち上げて立ち上がる。3回の試技を行い、ベスト記録で勝敗を決する

10分後にクリーン&ジャーク種目が始まり、宮本さんは1回目で180kgを成功させ、2回目は自らの日本記録183kg超える185kgを当然のように更新。5月の全日本選手権で記録を更新してほんのひと月でさらなる更新とは。きっと、今や敵なしの国内大会と違い、目指すべき上位の選手と競う国際大会ならではの壁の越え方なのだろう。
さらに宮本さんは、最終3回目にはプラス5kgの190kgへ重量変更した。ステージに登場すると「行けるぞ」と大きな声援が飛び、宮本さんも拳を上げて意気込みを見せてくれた。宮本さんがバーを握ると会場は静寂に包まれ、肩までバーを持ち上げた宮本さんの深い呼吸が2階まで聞こえてくる。そして一気に頭上に持ち上げ、見事成功!大きな拍手に応え、宮本さんがやった、と万歳をして喜びを爆発させた。

クリーン&ジャーク 3回目
190kgを頭上に!

「スナッチでは(失敗した重量を)まだ挙げたかったです」と言いながらも、まだまだ続くオリンピックレースにいい感触をつかめた様子の宮本さん。応援しています!

<結果>