第49回生 個人助成対象者
●出場種目
7月31日│陸上競技男子走幅跳予選
8月2日│陸上競技男子走幅跳決勝
ーースポーツにはいろいろな競技がありますが、橋岡さんにとって、走幅跳にしかない魅力は何だと思いますか?
橋岡 :走ってきて遠くに飛ぶという、一見単純な動作に見えますが、実はいろいろなものが求められます。繊細さであったり、技術であったり、純粋な走力などのフィジカルであったりと、多くのものが求められる難しさが魅力だと思っています。一言で言うと、”単純がゆえに難しい”のが、走幅跳の魅力です。
ーー今まで、競技に関して、辛くて泣いた経験はありますか?もしあれば、どのように気持ちを切り替えられましたか?
橋岡 : 泣いてはいませんが、高校1年生で走幅跳を始めたての頃は辛かったです。競技の技術に関しては右も左も分からず、顧問の先生から指導を受けている際に、「何を言っているのだろう?」と感じることが多々ありました。自分のできなさに腹が立ち、とても苦労しました。競技を辞めたいとは思いませんでしたが、すごく落ち込んだのを覚えています。
それでも、自分はできないまま終わるのが凄く嫌な性格です。競技から離れるのではなく、もっと深く自分で考えてみようと、さらにのめり込むような形で練習しました。また、落ち込んだ時はいったん気分は下がりますが、大体寝たら大丈夫というところはありますね。
走幅跳で戦っていこうと決めたのは、高校2年生の10月に開催された、U18の日本選手権です。記録も出て、もっと世界で戦っていけるような選手になりたいという思いが、より明確になりました。
ーー日々の食事で気をつけているポイントは何ですか?
橋岡 : 1週間のスパンでバランスをとるように心がけています。ある1日で偏った食生活をしてしまったと感じたら、1週間のうちでバランスを正そうと考えています。
1日1日で深く考えすぎてしまうと、自分は食事ばかりに気を取られてしまいます。1日よりは少しルーズな、1週間という期間で見ることによって、バランスの取れた食生活を続けられるのかなと思っています。朝昼晩の中では、練習後の夜ご飯が一番楽しみです。昨晩は、チキン南蛮と一口カツを食べました。
ーー東京オリンピックでは、自分のどのような部分に注目して欲しいですか?
橋岡 :走幅跳は、誰もが体育などで経験したことのある種目だと思いますが、8mという数字は実感が湧かないのではないでしょうか。実は、小学校の教室の横幅が8mくらいだそうです。それを超えて、さらに争っていく種目だということを、頭の中に入れてもらった上で観戦してもらえるとより一層楽しんでもらえると思います。
ーー最後に、東京オリンピックでの目標を教えてください!
橋岡 : 自国開催ですので、さらに注目される舞台になると思います。しっかりとメダルを獲得して、恩返しになるような、良い結果を残したいです。
(取材日:2021年7月8日 文:学術部門 筧 路加 )
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