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卒業レポート

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2024.04
高橋 宗知
第51回生 - ケンブリッジ大学

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当初の目標とその進捗

私の目標は、血液細胞動態の相互作用と、その細胞動態によって生じる病態生理(疾患・機能不全など)を理解し、血液細胞動態を制御することにより疾患を治療することです。私の専門は医学と情報科学で、これまでの研究はコンピューターサイエンス面からアプローチした、解析に重点をおいた手法を用いた研究でした。ケンブリッジ大学での経験を通じて、免疫学の基礎的な問題に取り組み、実験と理論の両面からの研究手法を身につけ、それをもとに将来も多面的に細胞動態の研究に取り組めるようになることを目指しておりました。

江副記念リクルート財団からのご支援により、私は好奇心の赴くまま、自由に研究テーマを追求させていただける機会を得て、さらに上記の目標も達成することができました。深く感謝申し上げます。

 

英国免疫学会の発表にて

 

今後の進路と目標

ケンブリッジ大学で得た経験を活かし、この分野で研究を続けていきたいと思っております。ケンブリッジ大学では、主のT細胞の研究以外に、造血幹細胞の研究にも取り組んでおりました。高齢者の老化した免疫機能を再生するために、造血幹細胞をどうしたら若返らせることができるか、というテーマの研究プロジェクトを行っており、いくつかの有望な予備的知見を得ているため、まずはこの研究に専念したいと考えております。

 

ケンブリッジの春

 

後輩たちへのメッセージ

今回の活動を通して、研究を続けるためには、純粋に興味があり、楽しいと思えることを追求することとても重要だと改めて学びました。それと同時に、自分が興味を持つだけでなく、社会にとって非常に重要で、その結果、他の人興味を持ってくれるような問題に取り組むことも重要だと思いました。基礎研究は、最初は非常に狭い範囲の人しか興味を示してくれないため上記のバランスを維持することが非常に難しく、常に客観的に自分の研究の広い意味合いを考える必要性を感じました

 

モンブラン周辺の秋お散歩

高橋 宗知
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