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奨学生活動レポート

music

2022.09
佐々木 つくし Tsukushi Sasaki
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――将来の夢、そしてその夢や現在の学びの場所を目指したきっかけは?

今の私の夢は、生涯現役の音楽家であり続けることです。この世には一生かけても弾き尽くせないほど多くの素晴らしい曲が存在しますし、芸術の分野に正解やゴールはありません。常に真摯な気持ちで音楽と向き合い、探求し続けたいです。そして、音楽の持つ計り知れない魅力を世界中の人と一緒に分かち合うことができれば、これ以上の幸せはありません。

東京藝術大学附属音楽高校(通称:藝高)を経て、現在は東京藝術大学の最終学年に在籍しています。藝高を目指すようになったきっかけは残念ながら記憶にないのですが、同じ志を持つレベルの高い同級生と共に切磋琢磨してきたからこそ、今の私があると思います。

――日常生活、生活環境について

実家からの通学は片道1時間半かかるので大変ですが、電車の中でレッスンの復習をしたり、語学の勉強をしたりして時間を有効活用するようにしています。大学一年生の頃は授業の合間に練習室で練習する生活を送っていましたが、コロナ禍以降は練習室に制限がかかってしまったので、家で練習することが多くなりました。
コロナ禍で落ちた体力を取り戻すために、ジムにも通っています。

2年前から同級生とアーテム・カルテットという名前で弦楽四重奏を組み、大学での授業の他にマスタークラスの参加やリサイタルの開催など、積極的に活動しています。カルテットの勉強をしていると、ボウイング技術の幅が広がったり、和声に対しての感覚が研ぎ澄まされたりと、1人で弾いているだけでは得られないたくさんのことを学べます。また、リハーサルでは音楽的なイメージを言語化して相手に伝える必要があるので、以前よりも想像力を持って音楽と接するようになりました。一筋縄ではいかないことも多いですが、4人の音が交わったときの喜びは言葉では言い表せないほどです。

                                                  アーテム・カルテット リサイタル終演後

――夢の達成に向けて、日々取り組んでいることや気を付けていること

最近は、効率の良い練習方法や休憩の取り方、身体と音楽の関係などを勉強して、時間があまり無い中でもレパートリーを増やすことができるように考えています。練習で疲れないようにすることも重要なので、疲れる前に休んだり、イメージトレーニングを行ってなるべく弾く時間が多くならないようにするなど、気をつけています。
また、音楽にはその人が経験してきたあらゆることが反映されると思うので、音楽活動以外にも充実した生活が送れるようにということを心に留めています。

――これから更に挑戦したいことや、1年間の抱負

今の一番の目標は、留学を始めることです。実りある留学生活を送るため、今のうちに語学を徹底的に勉強しておきたいと思います。
レパートリーの面では、今まであまり弾いてこなかったフランスものや近代の作品にも取り組み、表現の引き出しを増やしたいです。
雑念は捨て、日々音楽と自分自身と向き合いながら成長する一年にします!

                                                         藝大モーニングコンサート終演後

佐々木 つくし Tsukushi Sasaki
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