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奨学生活動レポート

academic

2020.01
冠 楓子 Fuuko Kammuri

イギリス・エジンバラにあるエジンバラ大学で医学部で脳科学を勉強している冠楓子です。エジンバラ大学があるエジンバラの街はユネスコの世界遺産に登録されており、日本からはるばる約18時間の旅を経てこの地に降り立つと、まるで古代のヨーロッパにタイムスリップしたように感じる歴史ある素敵な街です。 私の毎日は、朝の10時の授業から始まります。2年生の現在は、講義に加えて実験を繰り返す毎日で、夕方の5時ごろまでみっちりと授業を受けています。私が今学期取っている授業は、免疫学、生物医科学と遺伝学の3つです 医学部研究科の授業は、多種多様な実験をとにかく数多くこなす実践的な勉強が特徴的です。まず、生物医科学の授業では牛、猿、羊の脳を解剖する私が専攻している脳科学に関する実験、遺伝学の授業ではDNAのクローニングや配列の見方など、どんな研究を行うにも必要な基礎を学んでいます。また、3つ目の免疫学の実験では、様々な抗体を使いながら微生物によって引き起こされる病気のプロセスについて学ぶという実験を行なっています。どの授業においても、学期末には修得した実験方法や実験結果などについてテストが実施されます。このテストへの準備として、実験後にはインストラクターとの勉強会が開かれ、実験の要点などについてしっかりと復習することができます。

授業における実験は1回に3時間ほどなので、基礎的な実験に留まっています。そのため、私はより専門的な実験のノウハウを早く身につけたいと思い、教授が率いる実際の研究室にインターンシップ生として参加しています。具体的にはDr.Kunathの研究室に週に3~4回ほど通って、私が最も興味を持っているパーキンソン病の原因解明(病気を引き起こすタンパク質の解明とそれに繋がるDNA配列の解明等)と、パーキンソン病を治す薬物の発見および薬への応用について研究しています。2年生の私がDr.Kunathの研究室でプロフェッショナルな研究者にアドバイスを受けながら自分自身の研究ができることは、私にとって本当に楽しい時間であり大きな経験となっています。

その他の課外活動として、私はチェリストとして校内のオーケストラに参加したり、幼少のころから続けているバレエのレッスンを受けたりしています。これらの課外活動は留学生活において心身ともにとても良いトレーニングになります。校内オーケストラへの参加では、医学部以外の生徒が多く参加しているので、様々な出身地の生徒から日本とは異なる文化や考え方を学ぶことができます。 今、私は大学2年生になり、このような充実した学生生活を過ごせることに対して、ここに送り出して下さった財団の方々やエジンバラで支えて下さる方々に心から感謝しています。残り2年間の大学生活を後悔することなく100%の力を出し切って過ごし、次の目標に向かって新たな経験を楽しみながら、脳科学の勉強に励みたいと思っています。