2026年度リクルートスカラシップ 器楽部門「ピアノ」 募集要項

奨学金制度「リクルートスカラシップ」とは

株式会社リクルート創業10周年の際に「社会への貢献」を目的に検討され、「リーダーシップのある人・向学心旺盛な人・将来何かやりそうな人」を応援するため1971年に創設されました。現在は、音楽、スポーツ、アート、学術の分野において世界に挑戦し、ずば抜けた活躍をしそうな日本の若者を応援しています。

リクルートスカラシップ 器楽部門について

ピアノまたは弦楽器(ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ)専攻で、海外音楽大学·院に進学する24歳以下の方を対象とした奨学金です。海外の専門教育機関への留学支援に加え、毎年12月に成果発表*の機会を提供します。ピアノと弦楽器は、隔年で募集します。今年度実施する募集は、ピアノです(弦楽器の募集はありません)。

*リクルートスカラシップコンサート器楽部門現役奨学生が一堂に会し、国内外での演奏会や練習等、この1年間研鑽を積んだ成果を披露するコンサートです。

奨学金の支給期間と支給金額

  1. 支給期間:2026年4月 ~ 2028年3月
  2. 支給金額
  • 米ドル 2,700
  • ポンド 2,000
  • ユーロ 2,300
  • 円   200,000

    ※上記通貨以外の国へ留学する場合、財団の定める現地通貨額にて支給します。

     

    • 返済不要の給付型奨学金です。
    • 海外の教育機関に在籍または留学準備のために日本国内の教育機関に在籍している期間中、奨学金を支給します。上記支給期間後も、2年ごとに実施する選考を通過した方には、海外の教育機関に在籍中であれば奨学金を支給します。
    • 上記支給期間後も日本国内の教育機関に在籍する場合は、次回の選考に応募できません。
    • 奨学金支給期間は最長で27歳になる年度末(3月)までです。
    • 休学中は支給が停止し、期間中でも卒業した場合は卒業月までの支給とします。
    • 卒業後の進路、就職先についての条件はありません。
    • 当財団からの奨学金と重複して、他の奨学金を受給しても差し支えありません。
    • 対外的(HP・SNS、インタビュー等)に自己のプロフィールを公表する際には、財団の奨学生であることを明記していただきます。

応募資格

次のすべてに該当する方とします。
応募資格の有無について不明点がある場合は「よくあるご質問」をご確認ください。

  1. 2026年4月1日時点で24歳以下の方。
    ※ただし現役奨学生で更新を希望する方は、2026年4月1日時点で26歳以下の方まで応募可能です。
  2. 海外の教育機関に在籍もしくは2028年3月までに進学予定の方で、ピアノ専攻の方。
    ※卒業(修了)予定年月が記載された在籍証明を提出できること。
  3. 国内外の主要コンクールで上位入賞、または同等の実力を有しながら、さらに高い目標を設定し、その達成に向けて研鑽を積める方。
  4. 2026年、2027年の12月に開催する「リクルートスカラシップコンサート」に出演可能な方(2026年は12月26日(土)に開催予定)。
  • 応募者の国籍および過去・現在の居住地は問いません。ただし、書類提出および面接は日本語で実施します。

対象校

指定なし

採用人数

6名程度

応募方法・スケジュール

STEP01

当財団HPよりWEBエントリー

2025年9月1日~2025年10月27日23:59(日本時間)

STEP02

書類選考通過者へメールにて通知

STEP03

実技審査および面接

【日程】2025年12月19日
【会場】イイノホール(東京都千代田区内幸町2-1-1)
【形式】実技審査(15分)+面接(5分)

STEP04

採否の結果

12月末日迄に、当財団より本人宛にメールでご連絡します。

選考委員

©鍋島徳恭

サントリーホール館長/チェリスト

名誉委員 堤 剛Tsuyoshi Tsutsumi

名実ともに日本を代表するチェリスト。桐朋学園で齋藤秀雄に師事。1961年インディアナ大学(アメリカ)に留学、ヤーノシュ・シュタルケルに師事。63年ミュンヘン国際コンクール第2位、カザルス国際コンクール第1位入賞。2009年秋の紫綬褒章を受章。13年文化功労者に選出、24年文化勲章を受章。20年秋にはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団日本公演においてソリストを務め、反響を呼んだ。インディアナ大学教授等を経て、現在桐朋学園大学特命教授(元学長2004~13年)。霧島国際音楽祭音楽監督。サントリーホール館長。日本藝術院会員。

桐朋学園大学 特命教授/ヴァイオリニスト

原田 幸一郎Koichiro Harada

桐朋学園とジュリアード音楽院で学ぶ。1969 年に東京クワルテットを結成し、翌年ミュンヘン国際コンクールで優勝、その後12年間第1ヴァイオリンを務めた。これまで、ハノーファー、エリザベート王妃、ミュンヘン、パガニーニ、ロン=ティボー国際コンクール等数多くの国際コンクールの審査員を務めるなど後進の指導にも注力しており、門下生から数多くの国際コンクール入賞者を輩出している。現在、桐朋学園大学特命教授および東京音楽大学特任教授。また、マンハッタン音楽院のファカルティとしても後進の指導にあたっている。令和5年度文化庁長官表彰受賞。

東京藝術大学 教授/ピアニスト

江口 玲Akira Eguchi

東京芸術大学ピアノ科教授。東京芸大附属音楽高校から同大学作曲科を経て、ジュリアード音楽院のピアノ科大学院をウィリアム・シューマン賞を得て首席で卒業。カーネギーホール、ムジークフェライン、トーン・ハレ、バービカンセンター、シャンゼリゼ劇場等世界25ヶ国の主要演奏会場で演奏。50枚以上のCDが発売されており、テレビ、ラジオ出演多数。東京とニューヨークを往復しながらソリスト、室内楽奏者としての演奏活動の他、後進の指導にも力を入れている。またインターナショナル出版、全音楽譜から編曲作品による楽譜が出版されている。

©大窪道治

東京藝術大学 准教授/チェリスト

向山 佳絵子Kaeko Mukoyama

東京生まれ。東京藝術大学を経てドイツ・リューベック国立音楽大学に留学。第54回日本音楽コンクール第1位。第10回ガスパール・カサド国際チェロ・コンクール第1位。第3回アリオン賞審査委員奨励賞、第2回出光音楽賞を受賞。世界の一流演奏家や、N響、東京都響、読売日響他多くのオーケストラと共演。NHK-FMやBSクラシック倶楽部等ラジオやテレビにも出演。録音は5枚のソロアルバムのほか、チェロ協奏曲や室内楽、チェロ・アンサンブルのCDも発売。現在、東京藝術大学准教授として後進の指導を務める傍ら、日本を代表する実力派チェロ奏者として活躍している。

©Christine Fiedler

東京藝術大学 准教授/ピアニスト

津田 裕也Yuya Tsuda

東京藝大および同大学院修士課程を首席修了。更にベルリン芸大にて研鑽を積みドイツ国家演奏家資格を取得。2007年第3回仙台国際音楽コンクール第1位、聴衆賞、フランス大使賞。2011年ミュンヘン国際コンクール特別賞。ソリストとしてベルリン響、東京響、東京都響、新日本フィル、日本フィル、東京フィル、京都市響、名古屋フィル、広島響、群馬響、仙台フィル、ミュンヘン室内管などと共演する他、東京春音楽祭、武生国際音楽祭、木曽音楽祭等に定期的に招かれる。室内楽活動にも積極的で、多くの著名な音楽家と共演を重ねている。現在、東京藝術大学准教授。

よくあるご質問

応募に際して、年齢の下限はありますか?
器楽部門募集要項の応募資格を満たしていれば何歳の方であってもご応募いただけます。
応募申込書の写真のサイズの指定はありますか?
様式に指定はございません。また、応募フォームに添付できるサイズなら問題ありません。
応募後、記載を忘れた項目があることに気づいたのですが、追加をお願いできますか?
応募後、基本情報(住所、電話番号、メールアドレス)以外は変更できかねます。
次年度の募集はありますか?
継続していくことを前提とした制度です。ただし募集要項については一部変更となる可能性があります。
過去に不合格となった場合でも、再度応募をすることはできますか?
応募資格を満たしていれば何度でもご応募いただけます。また、再応募が選考に不利になることはありません。ただし、募集要項は変更となる可能性があります。
入学手続きなどは代行してもらえるのですか?
財団として各種手続きの代行は行いません。教育機関への入学手続き、渡航手続き等は本人の責任で手配いただくようお願いします。
奨学金の振込はいつになりますか?
6か月分を4月と10月にご本人名義の銀行口座に振り込みます。
留学中に提出する「スカラシップレポート」とはどのようなものですか?
毎月1度、「今年の目標に対する進捗」や「学生生活のトピックス」などを書いていただきます。ご自身の中長期的なキャリアやビジョンの達成に向け、充実した学生生活を過ごすための振り返り機会として、毎月のレポート執筆を活用していただきたいと考えています。なお「スカラシップレポート」は財団ホームページ等に掲載をする可能性があります。予めご了承ください。
期間中でも奨学金が停止することはありますか?
奨学生が下記事項に該当する場合は奨学金給付を停止、廃止または返納を求めることがあります。 (1)奨学生が学生としての身分を失ったとき (2)スカラシップレポートを無断で2か月間連続、または年度内に3回提出締切日までに提出しなかったとき (3)当財団が提示する学業成績・成果基準を満たさなかったとき (4)当財団への提出書類に虚偽の記載をしたとき(虚偽の説明も含む) (5)奨学生が企業と所属契約を締結し、活動費用の給付を受けるとき (6)奨学生が休学もしくは留年したとき (7)奨学生が退学・停学などの処分を受けたとき (8)奨学生が刑事事件により公訴提起を受けたとき (9)奨学生が事務局からの指示または所定の手続きにつき正当な理由なく拒絶または怠ったとき (10)前各号のほか、奨学生が奨学金受領者として適当でないと理事会が判断したとき

応募手続き

※応募に際し不明点があった場合は、「よくあるご質問」をご覧ください。

応募手続き

本奨学金の応募に際しては、以下の情報を提出してください。

※応募に際し不明点があった場合は、「よくあるご質問」をご覧ください。

(1)氏名、生年月日、連絡先、写真、住所、現在の学籍、学歴(卒業/修了予定年月)・職歴

(2)コンクール・音楽賞での受賞や表彰等の実績

(3)(これから留学される方のみ)受験予定校

(4)実技審査予定曲※曲目は自由、演奏持ち時間は15分

(5)これまで主に師事した先生

(6)将来のビジョン・なりたい姿とそれに向けて現在の学校(受験予定校)を選んだ理由、克服すべき課題(300文字以内)

(7)本奨学金の使途
※(6)の実現に向けて奨学金をどのように活用するかの予定(300文字以内)
(8)この1年に掲げていた目標・計画、それらを達成するための取り組み、成果、自己評価 (500文字以内)

(9)2026年の目標、それを達成するためのプロセス
※出場予定の国際コンクールなどの目標と研鑽計画、克服すべき課題(300文字以内)

(10)2027年以降の具体的な目標 ※出場予定の国際コンクールなど(100文字以内)