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成果報告|東京2020オリンピック

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2021.09
小泉 維吹 Ibuki Koizumi
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 これまで長い間江副記念リクルート財団の奨学生として活動することで、非常に多くのことを学び、サポートして頂いた成果として東京オリンピックへの出場が叶いました。セーリング競技は道具を使うスポーツであり、さらに大会は基本的にヨーロッパなど海外開催が多く、江副記念リクルート財団にサポートしてもらっていなければ、これほど多くの大会に参加できていなかったと思います。オリンピック代表選考も全て海外での大会だったため、サポートのおかげで代表権を獲得できたと思っております。ありがとうございます。

 結果は、目標の決勝レースへはあと一歩届かない11位となりました。12レースを終えて決勝まで4点差という僅差で、どこかで順位をあげていれば、あそこでミスをしなければと悔しい思いもありますが、それも含めて自分たちの実力だったのではないかと思います。

 今回出場した49er級の選手たちの中で最年少チームではありましたが、オリンピックだからと言って特別緊張することもなく、普段に近いパフォーマンスが出せたと思います。私たちペアの強みの一つである、周りに振り回されない、振り回されても自分たちを維持できる能力が活きた大会になったと思います。1年延期されたことにより、ニュージーランドで根気強く取り組んだトレーニングのおかげで軽風のボートスピードは世界トップレベルであることも証明でき、嬉しく思います。また、前評判が良くメダル候補だった選手がオリンピックで大きく崩れてしまった姿も間近で見ることができ、スポーツの難しさを再認識しました。

私たちペアはまだ確定はしていませんが、引き続き2024、2028年のオリンピックを目指したいと考えています。目標を徐々に上げて、メダルを視野に入れて活動していきたいと思います。そのほかオリンピック関連以外のセーリングの活動も幅広く取り組む予定です。

 最後になりましたが、この7年間江副記念リクルート財団の奨学生として世界を舞台に戦うことができて光栄に思います。これからの奨学生の皆様、新しいことや未体験のことでも思い切ってチャレンジしてください。その経験が新たな自分を作ります。私も単身ニュージーランドへ飛び込み、新しい自分を見つけることができました。この経験は一生の宝です。またこれまでサポートしてくださった江副記念リクルート財団関係者の皆様をはじめ応援してくださった方々ありがとうございました。引き続き活躍できるよう精進していきます。

小泉 維吹 Ibuki Koizumi
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