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奨学生活動レポート

music

2021.11
周防 亮介 Ryosuke Suho
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――将来の夢、そしてその夢や現在の学びの場所を目指したきっかけは?

留学を考えていた頃、度々マキシム・ヴェンゲーロフ先生のレッスンを受けたりコンサートに伺う機会が多くあり、お話しする機会も増える中でメニューイン国際音楽アカデミーのお話しを聞かせていただき、その後ヴィエニャフスキコンクールを受けた際に学校に来ないか?と勧めていただいた事がきっかけで、先生のレッスンを受けるために実際にアカデミーに行く機会がありました。
スイスの素晴らしい景色の中に一際目立つ近代的な建物があり、その中には立派なホールや図書館、練習室など恵まれた施設や環境に興奮したことを思い出します。
その中でヴェンゲーロフ先生の指導を受けられる幸せに、この学校で勉強したいと強く思い留学先に決めました。
アカデミーの周りはとても静かで空気が澄んでおり、その中で先生の素晴らしい音を真横で聴ける有り難みと、先生の温かく優しいお人柄に触れ、私自身もここで落ち着いて勉強し、自分らしい音楽を追求しながら人の心を揺さぶることのできるヴァイオリニストになると心に決めました。
いまはヴェンゲーロフ先生はご退任され、ルノー・カピュソン先生に教えていただいています。
また、もう一度聴きたいと思ってもらえる心に残る演奏ができるよう多くの経験を積みながら人としても成長していきたいと思っています。

演奏会後にルノー・カピュソン先生と

――日常生活、生活環境について

メニューインアカデミーは少数人の生徒しか在学していません。
いつも生徒全員で演奏するカメラータがあり、スイス国内はもちろん、いろいろな国で演奏させていただいています。
ソロはもちろん、室内楽や弦楽合奏などいろいろな形態で演奏します。
演奏会がとても多いので、個人レッスン以外ではそのカメラータのリハーサルがたくさんあり、毎回先生も一緒に演奏しますが、先生だけでなく生徒も意見し、それがフレキシブルに反映されるので大変なこともありますが楽しい時間です。
私自身、日本で勉強していた時よりも、こう弾きたい!こんな音を出したい!というような気持ちがより強くなって自分のオリジナリティを求めているような気がします。
そういった変化を感じられたことも留学して良かったなと思うことのひとつです。
また、先生もたくさんのアイデアをお持ちですが、決してそれを押し付けることなくひとつのアイデアとして提案してくださいます。
普段の学校での生活以外では友達とお茶したり、レッスンやコンサートの後にお酒を飲みに行ったり、一緒に料理を作って食べたりと楽しく生活しています。

私は食べることが大好きで、学校から疲れて帰っても料理している時間が楽しいのでよく自炊します。
音楽のことから少しだけ離れて違うことに集中できる数少ない時間で、食べたいものを考えたりレシピを調べたりするのはすごく楽しい時間です。
日常の生活一つ一つが自分の演奏の幅を広げていくように感じています。

料理を作ってレマン湖の畔でピクニック

――夢の達成に向けて、日々取り組んでいることや気を付けていること

自分が美しいと思えるものにたくさん触れることです。
それが自分の音楽を作っていく上でとても影響を受けています。
数年前までは気にもしなかったことですが、ジュネーブでは毎日散策しているうちに日々変わる景色や色合いなどを感じることがとても楽しく、これは自然と音作りに通じるものがあると思っています。
自分が吸収したものが演奏に表れることを実感し、豊かな心を持ちながら日々過ごすことが自分らしい音楽を奏でることに繋がると考えています。

つい先日終えた3rdアルバムのレコーディング後に

――これから更に挑戦したいことや、1年間の抱負

有り難い事に、コンチェルトやリサイタル、そして室内楽の演奏会の機会が年々増え、レコーディングもどんどん取り組めるように応援していただいています。
今年も先ずは毎回毎回の演奏会を丁寧に準備し、次へ繋げていける演奏ができること、そしてコンクールにも挑戦し、ヴァイオリニストとしての地位を確立していきたいと考えています。
また、レコーディングにおいては自分にしかできない演奏や音を残すため選曲にも拘りながら進めているところです。
そして、全国を廻り一人でも多くの方に演奏を聴いていただく機会に恵まれるよう、これまでと変わらず勉強を重ねていくつもりです。

周防 亮介 Ryosuke Suho
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